ピアスとは
ピアスと一口にいいましても、耳をはじめ、目、鼻、口、舌など顔の部位で行うものもあれば、へそなどボディで行うピアスもありますが、当院は標準的とされるイヤーロブ(耳たぶ)のピアシングを中心としたピアスの施術を行っています。なおトラガスやコング、スナッグといった耳の軟骨に対して行うピアスにつきましては、実施しておりません。
イヤーロブにつきましては、ピアスホール用の器具が市販されていますので、ご自身で耳たぶのセルフピアッシングをしたという方のお話を聞いたこともあるかもしれません。ただセルフで行うと、ピアッシング(穴開け)がずれる、耳垂裂(耳たぶの皮膚が裂ける)、穴を開けた後の衛生環境が不十分で、それらの部位で炎症を起こしてしまうといったリスクが高くなることが考えられます。
またピアスの施術は、医療行為のひとつです。したがって医師の管理下で行う必要があります。つまり医師ではなく、ピアッシングの上手な人にやってもらうのは、違法行為にあたります。
これらのリスクを避けるためにも必ず当院を含む医療機関(皮膚科、形成外科 など)で施術されるようにしてください。
施術について
当院では、ピアス(ピアッシング)をするにあたって、まず医師によるカウンセリングを行っていきます。その際に施術に対する注意点なども説明していき、内容にご納得していただいてから施術となります。
ピアスを耳たぶに開ける際は、(金属)アレルギーを発症することが少ないとされるチタン製の医療用ピアスを使用し、ピアスガンによって一瞬(数秒程度)で開けていきますので、痛みは瞬時に感じる程度とされていますが、不安な方には局所麻酔も使用いたします。
なお、ピアッシングをした箇所は、細菌に感染するなどして、化膿することもあります。この場合、開けた穴が閉じないよう、シリコン製のチューブをピアスホールに通しつつ、消毒、抗菌薬、炎症を和らげる外用薬を用いる治療をしていきます。